尼亭ゲーム会レポート(2005/07/30) 第27号

Land Grab
私のコレクションの中では一番多いかも知れないWaddingtonsの作品。
土地を購入してビルを建て、そこからの収益で稼いでいく都市建設系ゲームです。

勝利条件が一風変わっていて、一番多く稼いだ人が勝ちになるのではなく、スタジアムを建設した人が勝ちになります。

ただスタジアムを建てるには、3×3の土地を抑えなければなりません。

これが非常に容易ではなく、他人と交渉をしながら効率よく土地を買収する必要があります。

またスタジアム建設費は非常に高価ですので、どこかで収益源を得ながら、費用を蓄えていくことを要求されます。 (基本的には土地を遊ばしていても仕方がないので、購入した土地には建物を建て、スタジアム用地が揃ったら、更地に戻してスタジアム建設を行う)。

ビルの建設についても、商業用と住宅用に分かれており、同一ブロックには同系統の施設しか建てる事はできません。

姉御、MIZさん、TTBさん、私の4人プレイ。

私は、序盤順調に建設したのですが、リーチがかかりそうになると、「とりあえず仕事」とばかりに要所を抑えられ、なかなか独占は許してくれません。

それでも、なんとか9区画揃えて勝利間近になったものの、ルールを大勘違い(このゲームでは土地買収はダイス目が必要だが、建物建設は自分の土地ならどこでも建てられるのに、建てられないと勘違いして1手パスをしてしまい姉御にまんまとスタジアム建設されてしまいました)。なーにやってるんだか。

とはいえ、公開入札やイベントカード、ダイス目による購入地域指定など、運の要素がうまく絡み合っている好ゲームだと思います。

このゲームの日本語版が出ても面白そうな気がします(仙台を舞台に楽天スタジアムを建てるとか)。


Tahuantinsuyu
1000個限定ゲーム。これは私にしては珍しくFunagainで購入したゲーム。
ホームページを見ていて、Best Strategyゲームになっていたので購入しました(極めてまっとうな購入やなあ)。

なかなかプレイ機会に恵まれなかったのですが、本日は4人例会なのでようやく日の目をみました。

インカ帝国を舞台にした領土獲得系ゲーム。クレヨンを使って道路建設して領土を拡大していく様は鉄道ゲームに近いといえます。

このゲームでは道路を建設して領土を制圧したり、都市や寺院を建ててVPを獲得していきます。通常のゲームでいうお金がこのゲームでは労働力として表されています。都市や寺院を建てるためには多くの労働力が必要ですが、勝利条件はVPなので、労働力とVPをバランス良く獲得する必要があります。

ゲームの流れは、年表に沿って定められたフェイズを行うため、行えるアクションが予め決まっています。

たとえば、Incaフェイズは労働力の配布、Sunフェイズはイベント、Peopleフェイズは建設、Sapa Incaフェイズは決算です。

Incaフェイズでは、各プレイヤーの保有する領土やテラスの数に従い労働力が分配されます。
当然多く保有すればするほど、労働力も多く分配されますが、トップには、最下位プレイヤーへの労働力分配と手番が最後という2つのハンデが課せられます。

Sunフェイズはイベントです。イベントはギフトやGarden Copetitionシステムで、置いたカードの両隣の人に効果を発揮します。
カード効果は累積するため、良いイベントが重なった時は、差をつけるチャンスになります。

Peopleフェイズが一番重要なゲームの要。

勝つためには多くの都市を建設したいが、労働力が多くかかります。いっそ、他人に建設させて、都市に接続した方が楽という事もあり、このあたりは数回プレイしてみないと戦略がまだ見えてきません。寺院や駐屯地との比較も難しい感じ。研究しがいはありそうです。

大筋では問題ないと思いますが、ルール面でややあやふやなところがあったため、次回は整備してやりたいと思ってます。

また、今回は3人ゲームでしたので、EmpireBuilderなどと同様、あまり厳しい戦いになりませんでしたが、次回は正式の4人で是非再戦してみたいゲームです。


マメじゃないよ(Nicht die Bohne)
時間が少なくなってきたため、軽いゲームという事でこのゲームが選ばれました。
TTBさんのインストです。

親以外がカードをいっせい公開し、親から好きなカードを取っていきます。
親がカードをとった後は、取られた人がカードを選択していくシステムです。

カードにはマイナスカードや0カードが含まれているため、一発逆転があり得ます。

親の立場からすると、自分が出したカードは喰らう事が無いですし、全員が自分にとって不利なカードという状況はなかなかないため、一番気楽。

子は、見えているのは親の台札だけなので、欲しい時は、取られたくないカードを、欲しくない時は、魅力的なカードをプレイするのが基本戦略になるでしょう。

とはいえ、台札だけというのはあまりにも情報が少なすぎます。このあたりは非常に運の要素が強い。 いや、運の要素というより、どちらかというと、カードを取る人の思惑でいかようにも操作できるのがこのゲームの特徴でしょう。

つまり6ニムトのように、誰かに喰らわせるとかいう発想で思考するようになってきます。

なんでみんな、自分が素直に得する事を考えず、喰らわせるとか、そういう後ろ向きの思考をするのかねーと思いましたが、そんなメンバーの集まりなんだから仕方ないでしょう。要はWGG向きゲームという事ですね。

今まで有名な割に未プレイでしたが、これは面白かったです。



トップページへ戻る     一つ上のページへ戻る