1997年7月27日in吹田市民会館

先月に引き続き、サクラ会にて、1830をプレイしました。今回は、珍しく超スローペースの展開となり、追い込み勢有利かと思いきや…・またしてもB&Oを所有した人の勝利となりました。

メンバーは、武貞さん、上野(貴)さん、不破さん、平野さん、中尾さん、上野の6人です。

【プライベート会社】

氏名

会社1

会社2

購入1

購入2

武貞 健司

B&O

 

220

 

上野 宏之

M&H

 

120

 

不破 明

C&A

 

180

 

平野 寿光

C&SL

SVR&N

45

20

上野 貴史

       

中尾(夫)

D&H

 

80

 

 

ビッドの模様

-------------------------------------------------------------------------------------------
上野         D&H(75)      ビッド
平野         C&SL(45)     ビッド
武貞         M&H(115)     ビッド
上野(貴)      C&A(165)     ビッド
不破         C&A(170)     ビッド
中尾         D&H(80)      ビッド
上野         M&H(120)     ビッド
平野         SVR&N(20)     定価購入
(定価購入の結果)
平野         C&SL(45)     単独ビッド購入
(上野、中尾間によるD&Hのセリ)
上野                    オリ
中尾         D&H(80)      セリの結果購入
(上野、武貞間によるM&Hのセリ)
武貞                    オリ
上野         M&H(120)     セリの結果購入
(上野(貴)、不破間によるC&Aのセリ)
上野(貴)      C&A(175)    ビッド
不破         C&A(80)     ビッド
上野(貴)       オリ
不破         C&A(80)    セリの結果購入
武貞         B&O(220)    定価購入
 

C&SLをビッドした平野さんがSVR&Nを購入するのは必然のため、私はM&H$115で取らせないようにするべくM&Hにリビッドしましたが、定価でB&Oを渡すことになるので、素直に私がB&Oにビッドした方がよかったかも知れません。この時点では、このプレイが予想もしない展開に進むとは思ってもいませんでした。

平野さん、武貞さんは、狙い通りのビット。上野(貴)さんは、C&Aの見切りが早すぎる気がします。局後の感想では、B&Oを奪還できるからという事でしたが、それが大きな落とし穴でした。

 

【序盤】

武貞さんが、B&Oを$90で値付けました。これは4株買えるというメリットのみならず、プライベート会社を買えなかった人にB&Oを奪還させないという2つのメリットを見た妙手でした。

第一ストックは、武貞さんのこの予防策が功を奏しました。B&OとPRRしか立たない流れになり、自身3株しか買えなかったため、作戦を発動!、「B&O列車買いません作戦」にでました。

これは、列車を買わなければ、プライベート会社が閉鎖されないというのを利用した作戦です。通常、この作戦を使うと株価が下落するため、あまり有効とは思えませんが、3株しか買えなかったのと、他にB&O株を持っている人が多かったため、相対的に有利になりました。私自身、机上の作戦と軽視していたため、B&O株2株が寝てしまい、大きく出遅れました。他の人もプライオリティーを握っていた不破さん以外、B&O株を売るに売れない展開になりました。武貞さんの作戦は成功したといえるでしょう。

この状況が続いて一番不利なのは、プライベート会社のない上野(貴)さんでした。プライベート会社がないため、Revenueは入ってこないは、B&Oは社長奪還できないは、配当はないという状態で既に敗色ムード。B&Oを売ってNYNHを設立に行った不破さんの株に乗り換えたのは英断でした。安値のB&O株を売るのは、まさに断腸の思いだったでしょう。

平野さんは、$335残していたため予定通りPRRを設立します。唯一B&O株をもっておらず、株の暴落に関わっていなかった上、安値のB&O株を拾う理想的な展開です。

不破さんや上野(貴)さんがB&O株を手放したため、首尾よくB&O株を購入できた武貞さんはようやくB&Oの配当を開始、長かった序盤戦にピリオドを打ちました。

【中盤】

私はB&Oがようやく配当したため、原価割れしたものの、B&Oを手放してB&Mを$67で設立しました。平野さんは、プライベート会社を吸い取ったため、PRRを3株残してNYCを$76で設立しますが、PRR株は$50と安く、既にPRR株を2枚所有している中尾さんが、PRRを購入、社長を奪還します。資金は少ないものの、3−3−2と列車を所有しているので、この奪還は成功でしょう。

私は、”4”列車を購入した後、M&Hを$220で吸い取ります。次に新会社の設立といきたいところですが、残りの会社が3社で、私が4番手。上野()さんは、不破さんのNYNH株4株抱え、会社無し状態。不破さんは$320吸い取って会社設立は確実。中尾さんもPRRを無配して、$140吸い取っているので、私の番に会社は残ってないかなあと覚悟していたのですが、驚いたことにだれも設立せず(ラッキー)。私は単独では$76が精一杯だったため、NYCを経営する平野さんと交渉して、1株買ってもらう事を条件にE−21にタイルを引く事を約束し(山岳ヘクスのため、$120かかる)、C&Oを$90で設立しました。

これを見た不破さんはNYNHを上野(貴)さんに押し付け、ERIEを$100で設立します。最後の4列車が売れない状況でオペレーションが行われました。私はフィーダー戦法を採用します。

次のストックでプライオリティーを引いたのは私でした。残っている会社はCPのみです。誰かにCPを高額で設立され、”4”、”5”列車と買われる順を警戒した私は、CPを$67で値付けします。奪還しても、一気に”5”列車を買えないため、誰も手出しはしませんでした。

【終盤(1)】

このまま”4”列車が残った状況ではジリ貧と考えた不破さんは、”4”列車を持ちながら、ERIEで無配し、”4”、”5”と購入します。これは”3”列車しか持たないPRRかNYNHにDieselを購入させ破産トップを見た不破さんの勝負手でした。しかし、これには大きな誤算がありました。

誰かが6列車を購入した時、自腹を切らされる会社が2社あるので当然と思われた作戦でしたが、不破さんが”5”列車購入時に吐き出した”4”列車がまだ購入できたのでした!。そのため、順番の早かったNYNHが”4”を購入し、PRRが”6”を購入し、DIESELは登場しません。しかも、私以外は最早無配をするよりは配当会社となったため、この時点で長期戦が確定しました。

”4”列車を買わされた上野(貴)さんは、中尾さんにNYNHを放ちました。ここで中尾さんは捨て身の作戦にでます。廃車寸前のNYNHを抱えた上、私が値付けたCPを起こしに来ました。

中尾さんを飛ばしたところで私に勝利は無く、かといってCPを取られても勝利は無い私は、CPを買い支えます。ここでトップ目の平野さんがNYNHの株を4株購入したところでストックラウンドが終了しました。

私は、中尾さんが平野さんにNYNHの魚雷を発射できるよう、B&MでのDIESEL購入を第3オペレーションまで引き延ばしてからDIESELを購入しました。最終まで延ばした時が丁度2台DIESELを購入できるタイミングだったのはラッキーでした。

【終盤(2)】

当然、魚雷を発射すると思われた中尾さんが何故か魚雷を発射せず。これは平野さんにとってはおいしすぎる展開でした。私としてもDieselを2台所有するものの、武貞さんと平野さんの2人との差が大きすぎるため余程のスローペースに持ち込まないと勝てないところでしょう。さすがにNYNH株は売った平野さんでしたが、CPを2株買ったところで、またストックが終了。私はここで秘策を考えました。

この後のオペレーションが終了した時点で、銀行残金は”$4000”程でした。ここで私は平野さん以外の人に提案します。「このまま行けば平野さんが勝つ可能性が高い。阻止するためには平野さんに魚雷を発射させる必要がある。だから、もう一度ストックができる様、配当を抑えて欲しい」。

そこで平野さんとトップを争っている武貞さんに、B&Oで1回無配を要求。その資金でトンネルを掘る事。そして、中尾さんには、PRRとNYNHを列車操作で無配し、PRRを平野さんに魚雷発射する事。その代わりに私はB&MとCPを列車操作で無配し、平野さんにCPを放ちますと。この提案は熱弁の結果受け入れられ、私にとっては、思い通りの展開に。それでも捲れる自信はありませんでした。

かくして、平野さんにはNYNHとCPが放たれ、$2200の出費。私はC&Oの”6”、”D”とB&Mの”D”、”D”で追い込みをかけ最終結果の発表を待ちます。

 

【プレイ結果】

 

6

プレイヤー資産表(97/7/27 in吹田市民会館)

     
   

PRR

NYC

CP

B&O

C&O

ERIE

NYNH

B&M

     

順位

氏名/株価

67

350

36

350

325

275

90

54

株式

現金

合計

1

武貞 健司

1

1

1

6

1

1

1

1

3297

3693

6990

2

上野 宏之

1

 

1

1

6

 

2

5

2853

3908

6761

3

不破 明

1

2

1

1

1

6

1

1

3272

3303

6575

4

平野 寿光

6

6

5

 

1

2

 

1

3611

1306

4917

5

上野 貴史

1

1

1

2

1

1

1

1

1897

2452

4349

6

中尾(夫)

   

1

     

5

1

540

1925

2465

結局、B&O経営の武貞さんが逃げ切り、私は追い込んだものの2位でした。平野さんは、2発の魚雷を喰い4位に沈みました。不破さんは、勝負手が不発に終わったものの、自分の考えに基づいてプレイする事ができていたため、初心者は卒業です。

私は振り返ってみると、長期戦の経験が少なかったため、配当の申告ミスが多かった気がします。また、線路の敷設もお粗末でした。今回は2位でしたが、うまくプレイできれば勝つことはできたと思いますので、この作戦にメドが立ったのは大きな収穫でした。


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