1997年6月22日in吹田市民会館

 今回は、サクラ会におじゃまして1830を行いました。関JAGA代表は私と平野さん。迎え撃つは、上野(貴)さん、中尾夫妻、長塩さんです。久しぶりに破産がなく、最後までプレイを行いました。勝ったのは私で、2位は平野さん、関JAGAの面目を保ちました。

【プライベート会社】

氏名

会社1

会社2

購入1

購入2

上野 宏之

B&O

SVR&N

225

20

平野 寿光

       

長塩 訓三

C&SL

D&H

50

100

中尾(妻)

       

上野 貴史

C&A

M&H

160

185

中尾(夫)

       

 プライベート会社のビッドは、お互いの手の内が分からないせいか、6人中3人がプライベート会社無しという異常事態になりました。

 上野(貴)さんは、M&Hが気に入ったせいか、長塩さんとのビットでは全くオリる気配がなく、結局$160まで高騰しました。これはいくらなんでも高すぎたようで、C&Aをも買わされて、手元に残った資金は$55しか無く、苦しい序盤戦を強いられることになりました。

 私はB&Oが何故か全く不人気だったため、普段あまりプレイしないB&Oにビッド。一周まわった後の状況では、単独ビットはB&Oのみだったため、迷わず馬をワンしました。

 結局、プライベート会社を買った人は私以外、結構セリ上がった価格で購入しているため、私がやや得をしたのではないかとこの段階では思っていました。


【序盤】
 第1ターン、6人プレイながら、B&O、C&O、NYCが設立されました。B&Oはともかく、他の2社は自力で設立できないため、設立が危ぶまれましたが、他のプレイヤーは素直にこれらの会社の株を購入しておりました。我々の感覚だと、設立できない会社の株は自力で立つまで絶対購入しないのが定跡でしたが、以前東京のトップレペルのプレイヤーと対戦した時もこのような状況に遭遇したため、これが普通のプレイなのかも知れません。

 私はB&Oを$100に設定したところ、プライベート会社の無い平野さんはB&Oを奪還しました。私としては平野さんの状況を見て、持ち続けるか高値売り抜けを図るかが思案のしどころです。

 中尾(夫)さんはいきなりNYCを設立。一方、奥さんはC&Oを設立します。ここにも関JAGAとの棋風の違いが感じられます。関JAGAならノータイムでB&MとNYNHを設立するでしょう。
 このようにいつもと異なるメンバーとプレイするのは非常に新鮮であり、楽しい序盤戦となりました。

【中盤】
 NYCはNYに接続しNYNHの本拠地を張り替えました。もし、私の手番まで回ってくればB&Oを売却してNYNHを設立しようと思っていたのですが、長塩さんがNYNHを設立してしまいました。私はそれでもB&Mを設立するチャンスがあったのですが、B&Oを売却するのを諦め、B&Oを持ち続ける事にしました。

 この決断は結果的には勝ったから良かったものの、負ければ敗着でしょう。というのは、私がB&Mを設立しなかったおかげで、図のようにNYCとNYNHで理想型を許してしまったからです。私にB&O売却をためらわせたのは、プライベート会社の存在です。私と平野さんはB&O株が5対5で持ち株構成が似通っていました。私が所有するプライベート会社はSVR&Nという地味ながら、毎ターン$5の収入があります。ということは、平野さんと同じ事をしておけば、わざわざ自分から動かなくても有利になるという読みがあったため、B&O売却に踏み切れませんでした。

 結局、このせいでNYNHに3−3列車で$230の高額収入をもたらしました。このまま続けていては長塩さんが有利になるため、早期に6列車を出すべく、次の株式ラウンドでのB&O売却を決意しました。

 私がB&Mを購入しようと思っていたターンのプライオリティーをとった長塩さんは、CPを$100で設立しようとしますが、資金不足だったため、中尾(夫)に協力を仰いで設立しました。

 私は、これに対抗すべく、平野さんに協力を依頼してB&Mを$90で設立しました。この時、CPとB&Mのどちらが先に動くか非常に重要でした。なぜなら、ALBANY(E-19)にトークンを置くチャンスがあったからです。CPよりも安値で設立している以上、私がCPより先に動くのは難しく、仮に成功したとしても、私と長塩さんの株価は暴落し、相対的に順位を下げる結果になると判断し、長塩さんに株価破壊をしない事を条件にALBANYサンクチュアリ化計画を申し入れました。

 この申し入れはだめもと交渉でした。交渉などしなくても黙ってトークンを置けばよいのですから。また、交渉が成立せずトークンを置けなくても、後から動いた場合、”5”列車が購入できるため、ALBANYにトークンを置く事は期待していませんでした。

 数ターン後、この条約は破棄されるのですが、その間$400の収入を3回とれた事は非常に大きく、無配者を尻目に多くの株を購入する資金づくりができました。

【終盤】
 しかし、ここで事件が起きました。中尾(夫)さんに協力を申し出てCPを設立した長塩さんは、プライオリティがあるのを利用し、CPはNYNHの”3”列車を$1000で購入して、中尾(夫)さんにCPを放ちました。長塩さんは、CPを売却してERIEを購入します。

 長塩さんはCPから$1000を抜き、ERIEも$1000で設立し、優勢かと思われましたが、列車操作でミスして列車所有制限のため”5”列車を買いそびれたため、NYNHでさらなる無配を余儀なくされました。また、ERIE、NYNH共配当しつづけていたため大量の資金があったにもかかわらず、持ち株制限で多くの株を所有する事ができませんでした。ERIEの株価は、売却者が多くそれほど高くなかった上、バンクプールに多くの株価残っていたので、フィーダーライン作戦を採って多くの株を所有する作戦にした方が良かったように思われます。

 こうなると、先行逃げ切りを図る私と平野さんは、株数は少なくても高額の株を占めていたため、お互い1位と2位になることができました。私と平野さんの差は、最後B&O株が天井に張り付いたため、2番目に高かった私のB&Mの株の価値が相対的に上がったのと、平野さんの所有していた上野(貴)さんが経営するPRRの株が、Dieselの誘惑に負けてほとんど配当されなかった事でしょう。 


【最後に】
 私がB&Oを経営するのはまれで、ましてB&Oの副社長状態をキープする戦法を採るのはおそらくはじめてだったと思います。それ故結構悩みましたが、6人プレイでは会社の設立が困難なため、早期に優良株を押さえるこの作戦は結構有力だったと思います。


【プレイ結果】

   

PRR

NYC

CP

B&O

C&O

ERIE

NYNH

B&M

     

順位

氏名/株価

45

185

80

350

185

100

185

275

株式

現金

合計

1

上野 宏之

1

   

4

   

2

6

3465

3029

6494

2

平野 寿光

3

1

 

6

2

 

1

2

3525

2553

6078

3

長塩 訓三

       

1

6

6

 

1895

3717

5612

4

中尾(妻)

 

2

1

 

6

1

 

1

1935

1409

3344

5

上野 貴史

6

3

3

 

1

2

1

1

1910

1327

3237

6

中尾(夫)

 

4

6

   

1

   

1320

901

2221



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