1830入門

1830入門の内容

1830プレイ前の心得

  過去、このゲームでは、多くのプレイヤーが挫折し消えていきました。中には非常に優秀なゲームセンスを持った人もいただけに非常に残念でなりません。この章では、今後挫折することがないよう、1830をプレイする前に最低限知っておくべき事を以下に記します。

心得その1:1830は長時間ゲームである

  ゲーム前の心得なんて、少々大げさな気がしますが、1830は長時間ゲームです。時には、1ゲームに8時間位かかる事があります。折角の休日に1日潰してゲームをするわけですから、付き合いでできるようなゲームではない事をまず理解しておいて下さい。長時間ゲームではありますが、この章に書かれた心得を守りさえすれば、決してゲームがだれる事は無いことを保証します。

心得その2:自分の意志でプレイしよう

  これはインストする側にも問題があったと思いますが、1830はルールが複雑なため、初心者は何をしたらよいのか分からず、熟練者の言われるがままにプレイする事がたまにあります。

最悪の展開は、初心者は熟練者に食い物にされたあげくに、勝つ見込みのないゲームを延々付き合わされる事です。初めにこのようなプレイをしてしまった人は悲惨です。今までこのゲームで挫折した人の多くは、このように訳の分からないままプレイしていた人達です。勝っても負けてもとにかく自分の意志でプレイするようにすれば、時間の経つのが非常に早く感じられることでしょう。

心得その3:ゲームの本質を知ろう

  「初心者にいきなりゲームの本質なんてわかるか!」というお叱りを受けそうですが、本質なんて単純なものです。例えば、同じゲームの代表として将棋が挙げられます。手筋や定跡を知らなくても、「相手の王様を取る」という目的を理解していれば、そこそこに戦うことができます。

また、外国人と会話をする時でも「コミュニケーションを図る」という目的がわかっていれば、こちらの意志は伝わります。これは1830でも同じです。

このゲームの勝利条件は、「ゲーム終了時、一番資産が多いプレイヤーが勝つ」という事です。 つまり、勝利条件を理解し、勝利条件を満たす方法を知る事がこのゲームの本質を知ることになります。手順やルールの丸暗記は効率が悪く、予想外の展開になった時に対処できません。ルールの多さに惑わされず、ゲームの本質をつかみ、応用の効くプレイヤーを目指して下さい。

心得その4:お金の儲け方を理解する

お金を儲けなければ、株も買えませんし、鉄道会社も経営できないため、最低限この事がわかっていなければ、このゲームで勝つことは出来ません。ルールはやりながら覚えればOKです。とりあえず、以下に説明するお金の儲け方だけは覚えましょう。

尚、今後解説する内容は、特に記述のない限り、5人プレイを前提にしています。

 


お金の儲け方

1830でお金を儲けるには、以下の4つの方法があります。

1.プライベート会社のRevenue

  プライベート会社による収入は、いわば銀行預金の利息のようなものです。“5”列車が登場するまで毎ターン必ず収入がありますが、その収入は微々たるものです。これはあくまで副収入ですので、別の方法で収益を上げる事を考えましょう。

2.ライベート会社を鉄道会社に売却する

   プライベート会社の売却は、最も手っ取り早く現金収入を得る効果的な手段です。プライベート会社は“3”列車が登場すれば、鉄道会社に売却する事ができます。この時、売却先の鉄道会社は自分が所有する会社でなくても構いません。売却価格はプライベート会社の定価の半値から倍です。このゲームの目的は、個人の資産を増やすことです。ゲーム終了時、会社の資産は計算されず、あくまで個人の資産を増やすことが最大課題のため、プライベート会社はなるべく高値で会社に引き取ってもらうのが理想です。つまり、プライベート会社は定価の倍で鉄道会社に売りつけるのが基本です。もちろん、売りつけられた会社の経営状況は悪化しますが、それを回避・軽減するテクニックについては別の章で改めて解説します。

3.鉄道会社の配当による収入

   鉄道会社は、その利益を配当する事により、株主に還元されます。配当を行えば、株価も上がります。しかし、鉄道会社は列車購入費やトークン代等出費も多いため、ある程度は収益の内部留保をする必要があります。鉄道会社が配当を行うかどうかは社長の判断ひとつです。自分が社長になりさえすれば、その会社の株価はある程度予測できるわけですから、自分の会社が配当するつもりなら、自社の株を買い、内部留保を続ける予定なら、配当しそうな他人の会社の株を購入するのが基本的な考え方といえます。

4.株の売買

  株式相場で儲けるには、「安く買って、高値で売る」というのが大原則です。自社株なら、株価も予想できますが、他人の会社が配当してくれるかどうかは見分けることは熟練者でも困難です。そこで、自分が買う株が配当会社なのか内部留保会社なのかを見極める目安を以下に記します。

一般的に配当しそうな会社とは、

 ・株価が高い時

 ・BANKPOOLに多くの株がある時

 ・5列車以降の列車を所有しているか、または、購入するだけの資金を所持している時

一方、内部留保しそうな時とは、

 ・「配当しそうな会社」の状況でない時

 ・会社の株価をカラーゾーンに維持しておきたい時

 ・自分の株が売られそうな時

  等があげられます。これらを参考に配当しそうな会社の株を購入しましょう。もし買えそうな株が複数あり、迷った時は高額の株を買うのが良いようです。

以上、お金を儲ける4つの方法を解説してきました。このうち1.による利益は微々たるものですので、実際は2.3.4.の方法で儲けなければなりません。その時に一番重要なのは、とにかく社長になる事です。鉄道会社を経営しなければ、鉄道会社にプライベート会社を売りつけることはまず、不可能でしょう。また、鉄道会社が配当するか否かは社長の決断によるものです。自分で会社を経営していれば、インサイダー取引で儲ける事も出来ますが、社長になれなかったなら、いくら株を多く所有しても、その会社の社長が配当してくれなければ、一切収入はありません。つまり、少なくとも1社の社長にならなければこのゲームで勝ち切る事は極めて困難です。


1830で勝ちきるには?

1830で勝ちきるためには以下の3つの試練を克服しなければなりません。その3つの試練とは、

1.誰かが2社目の鉄道を購入するまで

2.誰かが“5”列車を購入するまで

3.誰かがDieselを購入してからゲーム終了まで

                        以上3つです。


1.は序盤、2.は中盤、3.は終盤に訪れます。つまり1830では息を抜けるヒマなどなく、ゲーム全体を通じてうまくプレイしないと勝ちきることができません。


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