18EUゲーム会(2007/2/19)

定番となりつつある、つなきさん宅の18xxの会です。
本日は18EUです。当初、18EUと1861をプレイする予定だったのですが、1戦目で好評につき、連戦になりました。
メンバーはつなきさん、ヴァイスさん、PHYさん、せみちゃん、私です。

この18EUは、18xxシリーズの中でもBGG等で特に高い評価を得ていたため、最近購入したゲームです。

このゲームの特徴は、
・アバロン置き
・小都市は列車の数字にカウントされない
・Red to Red走行
・ゲーム初期はマイナー会社のみの運行
・PH5未満の会社設立は、マイナー会社の吸収のみ
・P列車あり

などが挙げられます。


【マイナービッド】
このゲームでは、15社あるマイナー会社のビッドから開始します。
マイナー会社は列車を持つ子会社で、自らがオペレーションを行う、1835や1890などでおなじみのシステムです。

私が今まで経験したゲームでのマイナー会社の位置づけというのは、1830の個人会社のような副次的というか、あくまでもサブキャラクターでしたが、このゲームでは非常に重要な存在です。

マイナー会社には株券は無く、会社チャートのみで半配当です。但し、タイルは置けますが、置き換えはできず、2列車1両しかないため、早晩鉄道会社へ転身する事になります。

鉄道会社設立するためには、公開価格で社長株を買うだけではなく、マイナー会社を閉鎖し、その本拠地トークンを新会社のトークンに置き換える事により、設立します。マイナー会社の資産・鉄道は全てその新会社に引き継ぎ、代わりに新会社の株を1株受け取ります。よって新会社設立時には30%株分を同時入手することになります。

各鉄道会社自体には本拠地という概念は無く、トークンの数も同じです。会社名やロゴが違うだけで、基本性能は全て同じです。

この新会社に接続しているマイナー会社は、その会社が運行する前であれば、新会社への併合を宣言する事で設立時同様、1株券に転換できます。

このタイミングに併合しない場合、自力で新会社を設立しない限り、5列車登場後の最初の株式ラウンドの直前まで転換する機会はありません。但し、株券が全て売り切れている場合は、何も転換できずにクローズになります(これはショボい!!)。

新会社は50%で設立できます。設立下限が£70なので最低£350必要。マイナー会社の転換で1株獲得できるので実質£280。
接続している会社が多ければ、それらが併合する事で、敷居は更に低くなります。

前置きが長くなりましたが、これらの前提を踏まえてマイナー会社のビッドを行う事になります。

5人の場合、初期資金は£300。ミニマムビッドは£100で、全部で15社あるため、1人あたり3社平均。
全て平穏ビッドならシャンシャンで何事も起こらないのでしょうが、そんなメンツではない。

ビッドはプラオオリティの人から時計回りで好きなマイナー会社を競りに出します。£100から初め、全パスまで続きます。
誰も買わなかった場合、£10ずつディスカウント。

基本的には少なくとも2社で協調できそうな路線や高配当が期待できる路線、ハブ路線、小都市が多いような場所を抑えたいところです。

私はロンパリがホットになると見て、1−2−12番あたりと、どこかを安価で落とせればと思っていました。

私は、10番が£70まで落ちてきたので堪えきれずに落札。私は5番を出しました。親和性という意味では欲しかったのですが、さりとてここに閉じこもるほど欲しくもなかったので、£70なら買おうかと思いしましたが、そこまでは落ちず£80でPHYさん落札。

その後、2番が定価で買えたので購入。続いて12を購入。これで打ち止めです。


【序盤】
運行ラウンドはフェイズに関係なく常に2回。マイナー会社→鉄道会社の順で運行していきます。

ゲームの付録として添付しているサンプルゲームレビューによると、1番のマイナー会社は2番と接続する事になっています。
その方が後々の路線拡張には融通が利くのですが、目先はそれで路線が打ち止めになってしまう上、収益も£10少ないため、直接ロンドンに接続しました。

しかし私は次に2番を本拠地に新会社設立するからと、なんとかPHYさんを説得し、これを阻止すべきだったかも知れません。
私は、後からタイル張り替えればいいやと思い、2番はAntwerpとCologne向きに都市タイルを置きましたが、他に優先事項が多く、タイル張り替える暇がありませんでした。

10番はGenoaとBologna方面にタイルを置き、12番は2番と合流します。

次のストックでは、12番のAmsterdamをベースに新会社(Dutch Railway)設立。2番は現状維持にします(敗着)。

【中盤】
このゲーム、緑タイルでマイナー会社の本拠地タイルはトークン1つしか置けないため、私の場合、2番を越えて路線を伸ばす事ができません。

2番も吸収しておけば、Dutchのトークンに置き換えられるため、2を拠点にパリ接続ができましたが、1番もマイナー会社が運行していたため、路線が繋がりません。

1番は単独経営でしたが、1番を保有するPHYさんは、3番も保有しているため、3番の方で新会社を設立していました。
なので、ここでも私はPHYさんに提案し、1番で立ち上げ互いに路線開発しましょうというべきだったのです。

もちろん、これは局後わかった事なのですが、大局観の良いプレイヤーなら、そういう手が思いついていた事でしょう。

私もこの段階では、次に2番をベースに新会社を立てるつもりでしたので、それ程心配しておりませんでした。

1番の致命的な敗因は、このDutch Railwayで3列車2台購入した事です。
路線が多く、収益も当面3+3で稼げるためそうしたのですが、これが展開を早める疑問手でした。
予想以上に展開が速く、なんと、この運行ラウンドで5列車が出てしまいました。

【終盤】
5列車が登場したため、次のストックの手前で発生する転換ラウンドが発生してしまいました。
2番は12番に接続しているものの、12番の株が全て売り切れているため、閉鎖、10番も単独路線だったため閉鎖してしまいました。

この1番重要なところで2株死んでしまえば、もう勝てません。この差が更に拡大し、最後は大差負けです。

5列車タイミングを見誤ったのが敗因でした。

しかし、ゲームとしては非常に面白いです。個人的には1830の次にランク付けされました。

他の皆様にも気に入って頂けたようで、引き続き2戦目をプレイしました。

2戦目は序盤優勢だったものの、株式選択を誤り、PHYさんの会社に投資したのが結果として敗因になりました。
結局収益で勝るつなきさんが勝ち、1、2戦とも連勝。

【総括】
序盤、マイナー会社を運行するところからゲームは開始するので、1830のように年金生活で会社なしという展開は無く、誰もが運行ラウンドを楽しめる意味では、1830を凌いでいます。

ゲームバランスも良く、1830と双璧ゲームと言って良いでしょう。


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